fv17の日記

Webエンジニアの備忘用ブログです。主にWeb界隈の技術に関して書いています。

スプリントバーンダウンチャートとは

概要

タスクの残りの作業時間見積もりをチャートにしたものを、スプリントバーンダウンチャートと呼ぶ。

X軸には、経過日数や日付。Y軸には、作業時間やベロシティ。

目的

チームの自己管理能力を強化するため、

  • スプリントの進捗、WIPであるタスクの有無を可視化する
  • 問題が発生している場合には、早期に手を打つ、POに相談する
  • 余力がある場合には、次の作業に取り掛かる

※通常、スプリントの半ばまでに順調に行っていない場合は、問題点を明らかにし、改善策を考えたり、POとの連携が必要になる。

運用

  • チャートを更新する

    • タスクの完了時
    • 緊急の要件と計画外の作業の発見時
  • 重要なイベントでは付箋を貼る

    • 増減があった場合などメモを残し、振り返り時に活用する

チャートから分かること

  • 進捗が悪い場合

    • 緊急の要件
    • 技術的な問題
      • 既存コードの品質が悪く、不具合が多く出た
      • 技術的負債が多く、思ったように進まない
      • 新規技術など、学習コストが掛かる
    • 重要な人や能力の喪失
    • 計画に詰め込みすぎ(キャパシティには昨日の天気を使用すること)
    • 計画時のタスクの洗い出しの抜け漏れ
  • 後半に一気に終わる場合

    • スプリント最後に追い込み(無理)
    • タスクの残時間の更新を毎日していない
    • 終わってないタスクの省略や持ち越し(テストなど)
  • 理想的なチャート

    • 最初は作業量が増える山なりのチャート。
    • 計画時には70%ぐらいしか見えないため、開発中にタスクが判明することは多々ある。

問題発生時の対処(優先度順)

  • 作業方法の変更(戦略変更やスウォーミングなど)
  • スコープの縮小
  • スプリントを停止し、再計画
  • リリース日に影響する場合は、ステークホルダーへ通知

補足

タスク毎に作業時間を出してプロットする派閥と、PBIの完了だけをプロットする派閥の2つ存在する。

参考

スプリントバーンダウンチャート虎の巻

エッセンシャルスクラム

What is Burndown Chart in Scrum?