スプリントバーンダウンチャートとは
概要
タスクの残りの作業時間見積もりをチャートにしたものを、スプリントバーンダウンチャートと呼ぶ。
X軸には、経過日数や日付。Y軸には、作業時間やベロシティ。
目的
チームの自己管理能力を強化するため、
- スプリントの進捗、WIPであるタスクの有無を可視化する
- 問題が発生している場合には、早期に手を打つ、POに相談する
- 余力がある場合には、次の作業に取り掛かる
※通常、スプリントの半ばまでに順調に行っていない場合は、問題点を明らかにし、改善策を考えたり、POとの連携が必要になる。
運用
チャートを更新する
- タスクの完了時
- 緊急の要件と計画外の作業の発見時
重要なイベントでは付箋を貼る
- 増減があった場合などメモを残し、振り返り時に活用する
チャートから分かること
進捗が悪い場合
- 緊急の要件
- 技術的な問題
- 既存コードの品質が悪く、不具合が多く出た
- 技術的負債が多く、思ったように進まない
- 新規技術など、学習コストが掛かる
- 重要な人や能力の喪失
- 計画に詰め込みすぎ(キャパシティには昨日の天気を使用すること)
- 計画時のタスクの洗い出しの抜け漏れ
後半に一気に終わる場合
- スプリント最後に追い込み(無理)
- タスクの残時間の更新を毎日していない
- 終わってないタスクの省略や持ち越し(テストなど)
理想的なチャート
- 最初は作業量が増える山なりのチャート。
- 計画時には70%ぐらいしか見えないため、開発中にタスクが判明することは多々ある。
問題発生時の対処(優先度順)
- 作業方法の変更(戦略変更やスウォーミングなど)
- スコープの縮小
- スプリントを停止し、再計画
- リリース日に影響する場合は、ステークホルダーへ通知
補足
タスク毎に作業時間を出してプロットする派閥と、PBIの完了だけをプロットする派閥の2つ存在する。